巻きづめ

巻き爪

爪は年齢とともに巻く傾向にあります。さらに、幅が狭い、足に合わない靴を履いていると、巻き傾向が強くなり、やがて痛みが出てきます。
マチワイヤ法は、爪に穴をあけてワイヤーを差し込み、ワイヤーの力で、巻いている爪を徐々に広げる治療です。穴を開ける際には、痛みはなく出血もありません。約2ヶ月に1回、穴を開け直してワイヤーを入れ替えます。

マチワイヤ法

マチワイヤ法は1996年に、町田英一先生(整形外科医)が開発した治療法です。使用するワイヤーは、ニッケルとチタンを主成分とする形状記憶合金で、歯の矯正にも広く使われています。マチワイヤによる爪矯正の施術動画はこちらからご覧になれます。

なお、保険は効きませんので、自費診療となります。

足の親指のワイヤー刺入1ヶ所 5000円
上記以外のワイヤー刺入1ヶ所 4000円
ワイヤーの調整・抜去など1ヶ所 500円

陥入爪

爪が強く巻いていないにも関わらず、爪が皮膚に食い込んで炎症を起こしている場合は、陥入爪と診断します。最も多い原因は深爪です。また、若年者で見られるトラブルの多くは巻き爪ではなく陥入爪です。深爪をしていない場合には、運動、体重負荷、不適切な靴が原因として挙げられます。
治療は、まずは食い込んでいる爪を部分的に切除し炎症を取り除きます。そして新たに爪が生えてきた時に同じ状況を繰り返さないために、テーピングなどを行います。

変形した爪

爪はデリケートな組織です。外傷をきっかけに、浮いた爪になったり、分厚い爪になったりと変形した場合、元の形に戻すことが難しい組織です。爪切りができない場合には、お気軽にご相談ください。

*写真提供 多摩メディカル
*参考文献 陥入爪・巻き爪の違いと治療ーこの似て非なるものー 青木文彦 日本フットケア学会雑誌 2018:16(4);200〜207